これも以前投稿していた動画です。
ある程度のレベルになった生徒さんに必ずアドバイスすることの一つに
譜面を見ないで弾く、ということがあります。
譜面を見ない、ということはつまり曲を覚える、ということです。
まずはテーマのメロディをしっかり覚えて弾くこと。
ジャズのスタンダードのメロディは一部例外を除き、シンプルで歌いやすいものが多いので、逆にうろ覚えでも適当にごまかしてしまいがちです。
そうならないように、一番最初に譜面で正確なメロディを把握して、それを覚えて弾くことが大切です。
そしてコード進行。これはただ丸暗記するのではなく、ちゃんと意味を考えて、今自分がどこに向かおうとしているのか、転調しているのか、などをしっかり理解して覚えることが大切です。というか、そうやって意味を理解して覚える方が、結果的には効率よく覚えることができます。
譜面を見ながら弾くことが習慣化すると、見ずに弾くことへの恐怖心が出てきてしまいますが、これは慣れの問題です。逆に、見ないことを習慣化すれば、それが普通になって、恐怖心は出てこなくなるでしょう。
譜面を見ずに弾く、ぜひ習慣化するようにしてください。
今回はアドリブフレーズの作り方についてです。
私は大きく分けて2つあると考えています。
一つはコードの分散和音を利用して組み立てるやり方。
おそらくこれがもっとも一般的かと思います。
たとえばCメジャー7のコードだったら、このコードの構成音であるドミソシの音を利用してフレーズを考える、ということです。これは左手でならす和音と同じ音を使うわけですから、当然「そのコードにあったフレーズ」ということになるわけですね。
仮にドミソシの音しか使えない(実際はそんなことはないわけですが)としても、
フレーズはいろんなパターンが考えられます。
下から上にドミソシ、上から下にシソミド、ジグザグにドソミシ、その逆、シミソド、
ドドミソ、ドミミソ、などなど、数えたらきりがありません。
そうやって次に来るコードにスムーズにつながるようにフレーズを組み立てていくのです。ビバップというのはおおむねそういう発想でフレージングされています。
二つめは、そのときの調性に対してフレーズを置いていくやり方。
調性に対して、というのは、例えばD-7 G7 C^7というコードがあったとしても、大きくCというキー(調性)にあうフレーズを考える、ということです。
これはペンタトニックを使うのがお手軽(というと言葉が悪いですが)です。
一つめの方法との比較でいうと、その時のコードの構成音に逐一合わせなくていいという特徴があります。そう考えるとこちらの方が楽なようにも思えますが、コードの意味を理解して今この場所はどういう調性なのか、ということがわかっていないとうまくはまらない、という難しさもあります。
ハッピーノートではわりと最初の時点で、この二つのやり方を併用してアドリブを作れるように教えています。
ジャズピアノでアドリブ、というと、どうしても右手の8分音符をどう弾くか、
ということに目が行きがちですが、実は左手の存在がとても重要です。
かっこいいアドリブフレーズをそれなりに弾いているのに、なぜかジャズっぽくならない、と感じている人は、実は原因が左手にあったりすることがあります。
ただ、そのことは右手のフレーズがちゃんとスペースを持てているか、ということとも関係があります。意外とこちらも難しい。
左手重心のソロの例を添付しましたので、一度試してみてください。i Real proなんかを使って弾いてみるといいと思います。


今回は少し上級者向けのお話です。
当教室に来られる方の中には、もうライブもやっていたりセッションにもたくさん足を運んでらっしゃる方もいらっしゃいます。一応コードに沿ったアドリブも弾けて、周りと合わせることもできるのですが、ご本人的にはアドリブの内容にどうも納得がいっていない、なんとかしたいんだけど、どうすればいいかわからない、とおっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。そういった方の演奏を見て感じるのは、ほとんどの場合「弾きすぎ」だということです。
ジャズの演奏の現場では、こちらの都合に関係なく一定のスピードで次々とコードがめぐってきてそれに対処しなくてはならないので、つい「何か弾かなくては」と思い、内容をよく考えずにとりあえず「何か弾いてしまいがち」になってしまいます。そしてそうやって弾いたフレーズというのは先の見通しなく弾いているので、逆に途中でやめる、(締めくくる)ことができないまま、ずるずると弾き続けてしまうことになるのです。
スペースをあける=フレーズを弾かない箇所を作る、ことを意識すれば、もっと余裕をもって弾くことができるし、弾いたフレーズ自体ももっと生きてくるはずなのですが。しかし、ここに一つ難問が待ち構えています。そう意識したとしても、フレーズを途中で切る、ということのなんと難しいことか、、、。
アドリブは実は「弾くこと」よりも「弾かないこと」の方が難しかったりするのです。
ではどうすればいいか。
そのあたり、また別の機会でゆっくり検証していきたいと思います。