ハッピーノートピアノ教室

ジャズ、楽しいですよ!

アドリブフレーズの作り方

今回はアドリブフレーズの作り方についてです。
私は大きく分けて2つあると考えています。

一つはコードの分散和音を利用して組み立てるやり方。
おそらくこれがもっとも一般的かと思います。
たとえばCメジャー7のコードだったら、このコードの構成音であるドミソシの音を利用してフレーズを考える、ということです。これは左手でならす和音と同じ音を使うわけですから、当然「そのコードにあったフレーズ」ということになるわけですね。
仮にドミソシの音しか使えない(実際はそんなことはないわけですが)としても、
フレーズはいろんなパターンが考えられます。
下から上にドミソシ、上から下にシソミド、ジグザグにドソミシ、その逆、シミソド、
ドドミソ、ドミミソ、などなど、数えたらきりがありません。
そうやって次に来るコードにスムーズにつながるようにフレーズを組み立てていくのです。ビバップというのはおおむねそういう発想でフレージングされています。

二つめは、そのときの調性に対してフレーズを置いていくやり方。
調性に対して、というのは、例えばD-7 G7 C^7というコードがあったとしても、大きくCというキー(調性)にあうフレーズを考える、ということです。
これはペンタトニックを使うのがお手軽(というと言葉が悪いですが)です。
一つめの方法との比較でいうと、その時のコードの構成音に逐一合わせなくていいという特徴があります。そう考えるとこちらの方が楽なようにも思えますが、コードの意味を理解して今この場所はどういう調性なのか、ということがわかっていないとうまくはまらない、という難しさもあります。
ハッピーノートではわりと最初の時点で、この二つのやり方を併用してアドリブを作れるように教えています。